脳神経科学と倫理ワークショップ:赤ちゃんの脳、子どもの脳
カテゴリー[ 科学見物楽屋用 ] 2007/03/05
うう、 昨日たいへんお邪魔っぽかったので、今日は変装してわからないように出かけたつもりだったのだけれど、帰りがけSさんはきっちりお見抜きなさって大焦り、逃げ出してしまった。orz ごめんなさい。
03月04日【札幌】
第3回「脳神経科学と倫理」ワークショップ
「赤ちゃんの脳、子どもの脳
科学と育ちと学びの倫理」
●目覚ましガムやフリスクを動員したが、あえなく途中で集中力涸渇。
たいがい力尽きたあたりで退散するのだが、今回の会場はたいへん途中退場しづらい仕様になっていて困窮。
●用意されていた飲み物がコーヒーだけだった。
飲めそうなものを求めて自販機のあるロビーまでさまよい出る。
●座席すべてに、コンセントとモジュラージャック(というのかな、電話のコンセント)がついていた。
事前に言ってくれればiBook持っていったのに。 orz
●前半は4人のパネラーが、各自20分ずつの持ち時間で自分の研究の紹介。
が、みな時間はみだしまくる。
しょっぱなが安藤寿康氏で、昔いっぺん彼の論説を見た際、持ち時間はみだしまくりだったので「またか」と思ったが、ほかのメンツもはみだしまくりとなると、…はみ出すのがフツーなのか。
(でも安藤寿康氏が一番威勢よくタイムオーバーしてた)
異分野が寄せ集まって、特定のテーマについて語り合う場合、
・ここまでは各分野共通認識でふまえておいてくれ
という基底路線を誰かが冒頭でひととおり述べておくのはどうか。
そして「この基底路線紹介を最初に入れますので、そこから先の自分野についてだけ、時間内で語ってもらえますか」と持っていけば… と浅慮してみたりするが、よく考えると基底路線さえおぼつかないような異分野の取り合わせだもんな…。
もしか「ここまでは各分野共通認識でふまえておいてよね」が設定できるようなワークショップである場合、集った者たちに「ここまでは各分野共通認識でふまえておいてよね」と事前に提示しておくにはどうすればいいだろうか。
開始前にパンフレットを読ませておく?
開始前にスライドを見せておく?
●「誰でも参加できる」ワークショップでありがちな、
超初心者
当事者
困窮者
からのトンチンカン質問をそつなくあしらうスキルが、数年前に比べて格段にアップしていることに恐れ入った。
そつなく。
アップしたと言うよりは、佐倉さん個人あってこそのスキルか。
学際を仕切るってのは並大抵じゃできやしない。
私のような雑魚にまで目配りなさる。
【行動遺伝日本代表 安藤寿康氏】
安藤寿康氏。
●ズレ度がなんぼか落ち着いてきていて、少しは安心して聞くことができた。
というか、もしかしたら、「逃げ」がうまくなった。
いや、違うな。
「逃げ」はあましうまくない。「逃げを使うことを覚えた」のか。
「逃げ」。
自分はデータを出すだけだから、データの判断は皆さんで考えてくれ、という丸投げ。
「逃げ」。
「指輪物語/ロード・オブ・ザ・リング」のように、世に出た指輪は、みなで元の場所に戻してくれ。
思わずばかじゃなかろかと吹きだしかけたけれど、佐倉さんがそれなりに「指輪はいくらなんでも」めいた軽いあきれ釘刺しを投げなさっていて乙。
●昔から使っている「スーパーで同じ行動をする双子」のビデオをまた流すわけで。
これは、安藤寿康氏にとっての ”山岸俊男氏のマグリビ商人”状態になってしまっている大切なお気に入りビデオなのかな〜。
●誤植に無頓着
スライド、「Blank Slate」が、「Blank Blate」になっていた。
今回用にわざわざこさえてきたホヤホヤのスライドだったんだろうか。
誤字に気づかぬままなのか、気づいていても気にしないのか、まんまスルー。
で、質疑応答タイムで、NHKもりやま氏からの質問に対し、
この話(行動遺伝と双子実験)はまだあまり披露していない
以前教育学会で話したことはあるが反応薄かった。
ただ、裏で反論異論が沙汰されていたという気配はある。
のような旨の回答。
…ということは。
今回のような「異分野向けの講演」は、彼はめったにしない、していない、ということか。
ふだんしていないから、やっつけでこしらえた”外部向けのスライド”は、誤植のチェックさえできておりませんでした、みたいな?
「異分野との交流は積極的にしない」。
だとすると、これも「逃げを覚えました」の流れの中?
●先日初めて「攻殻機動隊」を見たとおっしゃっていて、かなり”なんだかなぁ”。
やはり市井から遊離しっぱなしなのか、という印象を深めてしまったわけで。
(このくだりは安藤氏ではなかったらごめん、自分の集中力が尽きた頃に流れた発言のひとつ)
●もう一人の質問者、新生児医療センターの先生、「ざいたい手術のレンジ、26〜38週」云々(発音聞き取り間違っているかもしれない)について質問をなさっていた。
詳しいことを知りたいけれど、ぐぐっても出ない、ぐぐりかたがわからない。orz
●二人目 室橋春光氏 。
自分野の概況紹介だけだったのかな、それとも理論専門なのかな、ご本人は具体的に何をなさっているのか見えづらかったので質問しづらく。
●三人目 松村京子氏
かなりおもしろい。
兵庫教育大学附属小学校 の校長をなさっている。
冒険的な教育を、各学年のカリキュラムに織り込んでいる。
入学時に、親御さんに「本校はこのような教育と研究を行っている学校です」と了解を取り付けた上で入学してもらっている。
カリキュラムの内容がたいへん興味深いのもさることながら。
さらっと流されていた「インフォームドコンセント」の部分にかなりひっかかる。
・子どもの了解ではなく、親の了解。
・かなりの長期間の関与
・調査内容には「遺伝子検査」も含まれる
親は、 遺伝子検査の何を知った上で、OKしているのか。
ここが、ひっかかる。
あと、この場にいらしてはいるけれど、別段脳研究とコラボはなさっていないとのこと。
そこも逆におもしろく。
●4人目 開一夫氏
えらいキャラが立っている、イケイケ宣伝じょうずさん。
会場に配布用の宣伝パンフ持ち込んでるし。
研究室ウェブサイトの正面が自著広告やリクルート告知だし。
ほか、討論では哲学の 河野哲也氏 や、ソニー渉外の福永憲一氏(ゲーム開発従事者ではない)。
で、これら研究者や、分野が「つながっていない」ということがよくわかる。
ワークショップのおかげで、よくわかった。
隣が、見えてない。
話噛み合っているのか???と思えることもしばしば。
ふと、グーグル社員みたいなもんかな、という印象が頭をよぎる。
各自、好きに自分野の自分の流儀と自分のツールで深く研究を進めている。
それぞれはエキスパート。ただ、ばらばら。
どこか親会社か学際唱道者が、意図的に彼らに顔を合わさせる機会を作らないと、延々つながることなくてんでな方向に動いているばかり…?
日本版の 「EurekAlert!」はないのだろうか。
日本国内の、論文告知ポータル。
サイエンスポータルではなく。
なんにせよ、サイエンスポータルのiframeはたいへん使いづらい。
どこか、EurekAlertを見習ってくれないかな。
自分は自分の位置がよくわかっていない。
ものすごい雑魚だと思っているのだが、こういう学際イベントを覗くと、もしかしたら自分はわりと物知りなほうなんだろうか、とか勘違いしそうになる。
追記:
2007/03 『脳研究の倫理はどこへ行った?』
2007/03 『行動遺伝と倫理と安藤寿康先生』
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