礫川全次:サンカとサンショ言葉
カテゴリー[ 書籍メモ楽屋用 ] 2009/05/27
こいしかわさんの長年に渡る近況報告集大成。
『身体とアイデンティティ』
歴史民俗学資料叢書
礫川 全次著
批評社 (2008/12)
■「歴史民俗学資料叢書」第3期全5巻「ゲイ」「病いと癒し」「性愛」「穢れと差別」「ワザと身体」の解説論文5本、あとがきのエッセイ5本、補論1本を集録。
まえがき
ゲイの民俗学[解説] 引き裂かれた同性愛−三島由紀夫における藍と錯誤−
病いと癒しの民俗学[解説] 風土病の悲劇と徴兵制の重圧
性愛の民俗学[解説] 柳田國男における性愛の民俗学
穢れと差別の民俗学[解説] 穢れとナショナリズム
ワザと身体の民俗学[解説] 福沢諭吉におけるワザと身体
[資料編]
加藤玄智 (1925年) 尾張國府宮の直會祭を中心として見たる
尾佐竹猛 (1927年) 徳川幕府と穢多の解放
左海壽美 (1929年) 生殖器崇拝と迷信――性的神と土俗玩具
橘 正一 (1935年) 松の落葉
瀧川政次郎(1941年) 日本法に於ける印度的要素
歴史民俗学資料叢書第三期全五巻 収録文献一覧
[補論]捕縛術・部落学・サンショ言葉/あとがき
■カルチャーとしての身体は、伝承文化や民俗といかにかかわり、いかなる変容を遂げたのか?
「歴史民俗学資料叢書」第1期〜第3期全15巻、並びに「土俗とイデオロギー」(第1期解説編)、「民俗とナショナリティ」(第2期解説編)を踏まえ、既刊の資料編に未収録の資料を新たに付加し、全編を鳥瞰した補論「捕縛術・部落学・サンショ言葉」を付した総集編である。
■歴史民俗学資料叢書全3期全15巻、解説編全3巻、完結です。
延々ちょこまか礫川さんのおもしろい「解説」だけ読みたさに、入手しづらい各巻を追い続けてきたのに、あっさりそのおいしいとこだけこう抜粋しまとめて一冊にして出してくれるんなら、最初からそう言っておいてくれよーみたいな。
そして書き下ろしの「[補論]捕縛術・部落学・サンショ言葉」がまた楽しい。
くぐつ師とサンカの命脈が、モトでは重なることを示すであろう隠語研究に見る手がかり。かすかな情報の気配に指一本で身体全体のクライミングを展開する過去へのフリークライマー。
かっこいい。

[カテゴリ 書籍メモ楽屋用] : 2009年05月27日
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