資源人類学 第2巻 資源化する文化
カテゴリー[ 書籍メモ楽屋用 ] 2008/08/21
この巻オススメ。
『[資源人類学 第2巻] 資源化する文化』
山下 晋司 (編集)
弘文堂 (2007/12/5)
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山下晋司 「序 資源化する文化」
I 文化資源研究への視角
佐藤健二 「文化資源学の構想と課題」
森山 工 「文化資源使用法:植民地マダガスカルにおける「文化」の「資源化」」
渡邊日日 「文化資源の開放系の領域について:ロシア・南シベリアにおける二言語教育と公共問題」
II 先住民の文化実践から
清水 展 「文化を資源化する意味付与の実践:フィリピン先住民イフガオの村における植林運動と自己表象」
名和克郎 「資源としての知識、資源化される伝統:ネパール、ビャンスのメイファルをめぐって」
窪田幸子 「アボリジニ美術の変貌:文化資源をめぐる相互構築」
葛野浩昭 「ローカルかつグローバルな資源へ、過去遡及かつ未来志向の資源へ:北欧の先住民族サーミ人による文化の管理と表現の試み」
III 現代日本における実践から
岩本通弥 「現代日本の文化政策とその政治資源化:「ふるさと資源」化とフォークロリズム」
堂下 恵 「里山の資源化:京都府美山町の観光実践より」
田中大介 「葬儀サービスのイノベーション:現代日本の葬儀産業による文化資源の利用」
参照:
■田中大介 「葬儀サービスのイノベーション 現代日本の葬儀産業による文化資源の利用」
この中、某葬儀社のビルに登場した「アジアン・テイスト・ルーム」(p314、写真あり)がバカウケ。
「異文化の表象すら新しい葬儀サービスに摂取されている」 そのエスニックな葬儀の場が「ありえなーい」と思えるそれがまさに、我々を縛っている文化感覚であり、宗教観であり、死生観であり。オモロー。
... 以下つづき...
...
■窪田幸子 「アボリジニ美術の変貌 文化資源をめぐる相互構築」
これは、先日「NHK日曜美術館」でアボリジニの画家、故 エミリー・ウングアレーをやっていて、スゲーとか思っていたんで、ショッキングな論考として拝読した。
・90年代からアボリジニアートが高騰した
・民族の神聖なシンボルを売り払うという葛藤
・それ以上に、アボリジニアートが生む富は、アボリジニを無視したセレブ層でのみやりとりされている!
・文化資本となったアボリジニ美術の所有者はハイカルチャーの人々であり、アボリジニの人々にとっての文化資本とはなっていない
・文化資本化したのはアボリジニ文化のごく一部であり、ほとんどのアボリジニ美術は、所有が威信につながることなく捨て置かれている
都合よくつまんで消費されているだけ! 還元されていない!
えええええ。
そんな気配は「NHK日曜美術館」からはみじんも感じられなかった。メディアヤバス。
・アボリジニの実践は地域から剥奪され、他者化され、疎外される
ごめんよ、「NHK日曜美術館」に単純に感動した自分が愚かしい。

[カテゴリ 書籍メモ楽屋用] : 2008年08月21日
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