ピペット土方(ピペド):ポスドクの悲哀
カテゴリー[ ネット有象無象 ] 2007/06/11
ピペット土方【名詞】
- (ぴぺっとひじかた)ピペットと呼ばれる実験用スポイトを使って 水芸をする大道芸人の名前。
- (ぴぺっとどかた)実験の計画にたずさわる権限もないまま、 実験に追われてこきつかわれるだけの研究員をあざけっていう。略して「ピペド」と言うこともある。
ピペットの画像集【楽天】
などとふざけて書いたら、ツッコミもなくそのまま通ってしまった。orz
その定義はちゃうやん、であれば、その旨ご教示下さい。
※ その後、誰かさんが「別名にピペット奴隷、女性名詞ではピペット慰安婦ともいう。」という付記をお加えになっている模様。〜 就職戦線異状名無しさん:2007/07/23
ピペット(スポイド) | 駒込ピペット(こまごめぴぺっと) 駒込病院に由来する、ゴムつきスポイトタイプのピペット。研究現場でデフォルトに重宝される。 |

追記2007/07:
【アカデミック・プロレタリア】
『ピペット土方』は、お行儀のよい文脈では『アカデミック・プロレタリア』(学究畑の労働者階級民)と呼ばれることもある。
いわゆる「ポスドク(ポストドクター)」らが、
・ヒラのしたっぱ研究職で
・期限付きの雇われ労働者状態
という、お先もろくに見えず、社会保障も乏しい短期雇用の、たいへん社会的に情けない立場であることを指していう。
... 以下つづき...
...
p.90
●ポストドクター(pD)等とは、博士学位を取得後、
a: 大学等の研究機関で研究業務に従事している者で、教授、助教授、助手などの職にない者
b: 独立行政法人等の研究機関で研究業務に従事している者
のうち、任期を付して任用されている者で、研究グループのリーダー、主任研究員等でない者をいう。
p.92
一年更新といった雇用がなされることが少なくない。なかには社会保険が担保されない、一日更新雇用といったものもある。PDが不安定な雇用条件下におかれ、弱い立場にあることを示す例だ。このようなPDは、プロレタリアとして使い捨てにされかねない。
『科学の社会化シンドローム』
石黒 武彦
岩波書店 (2007/05)
[ Amazon ] [bk1]
一日更新雇用って…。これじゃほぼ「フリーター」もしくは…、ネットカフェ難民状態のポスドクもありえそうな勢いではないか。


【苦悩するポスドクたち】
2007/07追記:
NHKの『クローズアップ現代』が7月3日(火)に
にっぽんの“頭脳”はいかせるか 〜苦悩する博士たち〜 を放送したからか、もしくはどこで盛り上がっているのか、当該「ピペット土方」項目へのアクセスが7月中旬から増加する。
『クローズアップ現代』7月3日(火)放送
「にっぽんの“頭脳”はいかせるか 〜苦悩する博士たち〜」
今、「博士号」を取得しても、希望の職に就けない人が急増している。90年代に国が科学振興の一貫として博士課程の学生数を2倍以上に増やしたにもかかわらず、大学でのポストが増えないからだ。欧米では産・学が緊密に連携し、"ドクター"が、最先端の技術開発をひっぱっているのと対照的である。不安定な身分のまま働き、中には40歳になっても年収は400万円、企業への就職もできず、派遣社員として生活している人もいる。番組では、日本の頭脳・ポスドクたちを取り巻く厳しい現状と、"頭脳"を活かせない日本の問題点を探る。
番組に登場したのは…
●ポスドクはたいへんだよ
・一年契約を毎年更新していくしかないという不安定なポスドクの現状
・先が見えない暮らしに、子どもができたことを機会に、自分の研究をあきらめて(中断、もしくは断念)一般企業の「営業職」として就職するポスドクの姿
・35〜40才での転職ともなると、企業側は研究の腕よりも、企画・立案・プロジェクトリーダーとしての手腕を期待するが、ポスドクさんたちはそのようなスキルを培ってはいない。
●なんでこんなことになったの
・「科学振興の一貫として博士課程の学生数を2倍以上に増やした」のは政府がアメリカをモデルにしたゆえ
・アメリカのように全体を見通して立てた政策ではなく、アメリカがやったことの一部を模倣しただけ
・産・学の連携がダメダメなので、結局思い描いたような成果につながらないダメダメな現状を招いている
●こうすればいいんじゃない
・企業側は研究職という経験の使い方を見直し、ポスドク側は企業側の需要に敏感たれ
・外部とのプロジェクト参加の経験を持つ人材が、企業からの出向として抜擢され成功した例
・リーダータイプではないが、研究のスキルを買われて自由に研究を進めることができ、個人で成果を出し企業に報いた例
皆の知恵を持ち寄って、よりよい現状打開策を。
へぇボタン:へぇ〜
と押してみるもよし



『科学者のための法律相談 知っておいて損はない25の解決法』京都第一法律事務所 化学同人 (2007/4/2)
『法の再構築 3 科学技術の発展と法』 城山英明, 西川洋一編 東京大学出版会 (2007/05)
『完璧!と言われる科学論文の書き方 筋道の通ったよみやすい文章作成のコツ』 John Kirkman 丸善 (2007/4/26)
『困った状況も切り抜ける医師・科学者の英会話 国際学会や海外ラボでの会話術と苦情、断り、抗議など厄介な対人関係に対処する表現法』 Ann M.Korner 瀬野 悍二 羊土社 (2007/04)![[ Dorm B ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)




















