なんちゃってエンタメ元祖:江戸戯作草紙

カテゴリー[ 書籍メモ楽屋用 ] 2007/05/17

こ・れ・は、江戸時代のコミケットや〜〜〜!!

◆左表紙

「江戸戯作草紙 」
 棚橋正博 (編集)
 小学館 (2000/04)  


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 あ〜あ〜あ〜、めっさオモロイ。ahyahya
 楽屋落ちだの、キャラ流用だの、しゃれだのウチワウケだの、なにコミケ感覚は数百年も前から変わらずあるグダグダなのかと。
 頭にネコ耳ならぬお魚フィギュアをポンと載せればそれだけでもうじじばばねえちゃんのカッコをしていようが、「お魚キャラ」だし。著者が作中に登場するときはファンにはわかるマークが仕込まれているし。ほかの作品からのキャラ流用あり、既存作品のパクリありパロディあり、と言うかパクリ・パロディがメインであったりもういろいろ「当然」のお約束。
 コスプレのなんちゃってプレイだと見ればそう見える。
 ただそこにある「ツボ」っぽいものをおもしろおかしく編み上げる、そうやってお客を楽しませてご商売なさる、あな楽しや黄表紙(江戸時代の大人向けシャレマンガ本)のワンダーランド。smiletang

 著作権法というお約束がなかった世界の、作品世界だ。ただし狭い世界でもあったので、それなりに業界・作家の間で不文律や仁義の通しはきっちりあった。そこを忘れてはいけない。
 今は、著作権法というお約束が、業界以外のシロウトさんの世界をも律するものとして成立している。不文律や仁義の通しが効かず、規範がバラバラな中、簡単に深刻な対立が起きてしまうような層の分断が存しているからには、これ法律の介入はいたしかたない。

 かつての、著作権法はないが規範があった上での楽しい創作ごっこ:黄表紙本世界に、古き良きノスタルジーを感じるもヨシ。
 いや、それ以前に、メインに収録されている首だけが美女で首から下はお魚の人魚さんの話「箱入娘面屋人魚(はこいりむすめ めんやにんぎょう):山東京伝・作、北尾重政・画」が、やぁたらおもしろカワイイ。hyaaa
 浦島太郎が乙姫さんやのうて芸子とこさえた人魚の娘さん、漁師の釣り船に飛び込んでお嫁入り。見せ物にするまいとかばう亭主、けなげに身売りする人魚さん、人魚の体をペロペロなめると不老長寿だと繁盛する「人魚をなめよう」商売、なめすぎてお子になってしまう亭主、そんでもって竜宮の玉手箱でエエ男になる亭主、さいごには一皮むけて人間になってしまう人魚さん(コスプレだったのかよ!?)、図版もナイスでマジ好きや!この作品ええわ!

 黄表紙作品を集めたくなってしまった。yaro
 文庫版『鳥山石燕画図百鬼夜行全画集』みたいに、山東京伝や黄表紙ばかりを収録した文庫本が出てくれればいいなぁ。


へぇボタン:へぇ〜 と押してみるもよし





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