山岸俊男@爆笑問題のニッポンの教養
カテゴリー[ 科学メモ資料用 ] 2007/05/14
2007年に放送された番組。
マグリビ商人は出るかな。
爆笑問題のニッポンの教養
2007年 5月25日の放送
File004:「人間が動物でない証は?」
世界的な社会心理学者、山岸俊男(北海道大学大学院教授)を訪ねる。
2004年紫綬褒章受賞。
● 爆笑問題のニッポンの教養 (再放送)
8月16日(木曜深夜)2:55〜 つまり8/17 (金)の未明2:55AM
FILE004:「人間は動物である。ただし・・・。」山岸俊男(社会心理学)
このエントリは山岸氏についてのメモ置き場として、随時更改していきます。(2007/05〜2007/08)

【サイエンスカフェ】
2006年に札幌のサイエンスカフェに登場なされたときの話。
研究の進展が、見えない。

【研究費が潤沢な男】
サイエンスカフェより数年前に、山岸氏メインの学会だか研究会だか(@北大)を見に行ったことがあるのだが( 2002年 人間行動進化学研究会第4回研究発表会 )、性格は恐いと思った。
... 以下つづき...
...
大勢の前で北山忍氏(文化心理学)をさらし者のようにこきおろし、やり方はまずいが実験は面白いのでいただくとの旨公言してはばからない。(その後、北山氏は日本を去った)
もともとそんなに金のかからない研究なのに使い切れないほどの巨額の予算がついてしまった、どうしたものかと思案したあげくに、使いもしないパソコン機器をごちゃまんと買い込んでなんとか消化した、という話を嬉々として語る。(当時は制度的にもそれでOKで通ったらしいんで所業自体は無問題だが、要は、それを語る態度にびびらされた)
それをひきずっているんで、どうも山岸氏の言動はすんなりとは受けとめられなくなっている。
※ こういう、感覚のズレはヨソでも発生しているらしい。
科学の実態大丈夫? 科学の社会化シンドローム
「選ばれるような処世術に長けた研究者だけがうまい汁を吸ってしまう可能性もあるし、COE以外の多様な見解がつぶされる可能性もある。」

【いびつな関係】
2007年にこんな本が出た。
『現代文化人類学の課題 北方研究からみる』 煎本孝, 山岸俊男 (編さん) 世界思想社教学社 (2007/03) その感想はここに置いた。
文化人類学系の研究者に、ちょこなんと山岸氏の論考がトッピングされているだけ。
要するに、「関係ないし、実学上はいらないし、でも同じ北海道大学で国から巨額の資金を取ってきているスゴイ研究だし、国から紫綬褒章なんかももらってしまっているスゴイ先生だし、一目置くポーズはしておかなければならないのかな、みたいな」とムリヤリ組んではみたけれど、ムリヤリさがまんまゴロッと出てしまっている本。

実学たるのか。
(ビジネスマン方面では「日本人の信頼は!」などとツマミネタとしてうけているらしいが)
山岸俊男氏の社会心理学研究が見せる成果は、「なんの役に立つのか」。いまだポーズだけで浮いている状態?
その点は、 「爆笑問題のニッポンの教養」 でも太田氏が見切っていた。
【チェックすべき番組の感想】
whaplog 「太田光が的確に突っ込んでいた」
蒼龍のタワゴト 「相変わらず太田さんの意見は鋭い」
以上は番組を見る前に記した文章。
2007/08/20 以下、当該番組を見た感想。
●世界的な社会心理学者
山岸俊男氏は1948年(昭和23年)生まれだそうです。
宮台真司、佐倉統、安藤寿康より一回り上の(全共闘/24年組)世代ですね。
●ファッション
番組の冒頭、彼のファッションが突っ込まれていて笑えた。うちの家族も突っ込んでいた。まあ、昔からああだし、トレードマークだと思ってあげれば。
(60〜70年代のアメリカ青春映画に出てくる東海岸教師ファッションをぱっつんぱっつんにしたような)
●彼の巣
北大総合博物館の向かい、人文・社会科学総合教育研究棟は、もしかしたら 今年行ったような気がする。赤ちゃんシンポ、ここでやらなかったっけか。
ああそうだ、 あそこだ。
この建物に、例の資金もふんだんに買いそろえられた実験機材がうなっているわけね。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、中国などの各国と同時に心理実験を実施することが可能な「国際ネットワーク実験室」。
指の汗の量をはじめとする、人間の生理指標変化を測定する機器を複数つないだマルチチャンネル実験装置。
表示した画面をどうヒトは視認するのか、視線の動きを測定する機器。
番組を見た某心理学関係者が、登場する実験機材の豪勢さに、うらやましい限りである旨を自サイトにお記しになってらしたっけ。
●サブタイ「人間は動物である。ただし…」
進化心理学的見解を出す必要はないのに、進化心理学とのコラボも科学-社会的位置関係把握も消化不良なままムリヤリそっちへ話を持っていこうとするから、見ていて「何言ってんの、ちゃんと応えてないじゃんこいつ」(うちの家族の感想)みたいなことになる。
●「環境しだい」に固執
ヒト行動はセッティングしだい(社会学で言えば アーキテクチャか)なのだ、ということを強調する路線でずっとやってきた彼だが、強調するあまりに、昔から遺伝要因とか異分野の観点を過小評価する、学際の道を歩こうとしながらも異分野の消化が良くない嫌いがある。
モトが社会心理学だからしょうがない(社会心理学の見知をまず知ってよモードになりがち)と言えばそうなのだけれど、おりにつけ進化心理学や人類学など異分野とのコラボ(学際の成果)を表に出そうとすると急にダメダメさがあらわになるのはどうも…、もう少し何か配慮やすりあわせは深められないものか。
●異分野との対話に慣れていない?
太田からの、なぜ非常識な織田信長のようなやつらばかり有名になるのか、というフリに対して、それを研究する分野ではないとウケを拒否する。
太田からの扶養関係やペットに関するフリに対して、「わからない」と返す。 …もしかしたら、ジェンダー要因の考察に関しても、かなりうとい状態…?
遺伝要因もジェンダーも上下関係も…?
まさか、セッティング的にきれいな「学生を使った社会心理学実験」ばかりやっているとか?
●話を絞れば良かったのに
・いい人ばかりであればいい社会ができるというわけではない。
・社会的ジレンマの実験とその結果。
・社会が心を形成し、心が社会を形成する。
・日本の集団主義とその美徳は、見張り合いがあってこそ。
・安心さえあれば、信頼は不要。
それら社会心理学の見知紹介だけで、いまだに視聴者はじゅうぶん「えぇそうだったのか!」と新鮮に感動する。
30分番組で、爆笑問題(一般文系)との語りがメインであるならば、彼の守備範囲からはみ出る進化心理学はからませずに、「動物」話はやめて彼のフィールド内だけの主題で語れば、もっとすっきりした流れにまとめることができたはず。
追記:番組の感想ブログ
追記:
1999年当時の文化心理学との「応酬」が公開されているそうな。
社会心理学研究 Research in social psychology Vol.15, No.1(19990820)
特別企画 : 『信頼の構造』誌上討論
●北山 忍山岸俊男著『信頼の構造』の書評(社会心理学の使命と『信頼の構造』の意義 : ゲーム理論と文化心理学)
●山岸俊男 「適応と反映 北山氏の書評論文によせて」
●永田良昭 「社会心理学の課題は何か 山岸俊男氏の『信頼の構造』をめぐっての考察」
〜2007/11 【日本語ブログ】ミュンスター再洗礼派研究日誌
「社会心理学研究」がCiNii で読める。
で、当該エントリに記したのは2002年の話。
札幌のサイエンスカフェは2006年。
2007年の話はこちら。
●情報庫:社会心理学・集団心理特集
[カテゴリ 科学メモ資料用] : 2007年05月14日
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