山上たつひこ:単行本未収録傑作選 全3巻
カテゴリー[ フィクション禍 ] 2008/08/19

『一軒家』
単行本未収録傑作選 1
山上 たつひこ
小学館クリエイティブ (2008/03)
「漂流」1967 「還元」1966 「遭難者」1967
「一軒家」1967 「浪人群」1968 「獲物」1968
「砂の女」1968 「SOS」1968 「男の話」1968 「合作」1969
解説:村上知彦
大阪万博前、アポロ前後の時代に描かれた、プリミティブなSF小品がおおかたを占めている。
当時がなつかしい人には吉。「単行本未収録」なわけだから、リアルタイムで見ていた世代にとっては、完全に「40年ぶりに目にした!」という作品が少なくないであろうわけで。
上の「1」と下の「2」の間は
「鬼面帝国」1969 (!)
「光る風」1970 (!!)
「旅立て!ひらりん」1971 (!!!)
が発表された時期。
うちのブログの左カラムには「光る風」「喜劇新思想体系」に加えて「旅立て!ひらりん」もリストアップしたいのだが、あいにくアマゾンで表紙画像がある取扱が存在しない。
「旅立て!ひらりん」朝日ソノラマ版(絶版)は大事に本棚にしまってある。ソウルイーターのエクスカリバーの向こうにアルフレッド・ハウゼの幻を見てしまう。

『神代の国にて』
単行本未収録傑作選
山上 たつひこ
小学館クリエイティブ (2008/4/28)
「野槌神」1971 「夜が明けたら」1971
「十二因縁暴徒犯罪ニ関スル書類編冊」1971
「待っている最後の男」1972 「最後のピエロたち」1972
「神代の国にて」1972
解説:中条省平
万博明け間もないこの時代の作品群は、戦争の記憶がボタボタとしぶきを飛ばすほどの滴り方をしている。
自分は、当該書に収録されている「夜が明けたら」の、当時の切り抜きを未だに持っている。当時の掲載誌、SFマガジンの切り抜き。慥か古書から切り取ったものだったと思う。ビビッドさに、捨てられず、未だに持っている。最後の叫び。この作品の印象は、のちの自分の作品にも影を落とした部分がある。
「夜が明けたら」が、「単行本未収録」であったとは意外だった。
ただただ、「夜が明けたら」への思いから、今回、この3冊組で刊行された『単行本未収録傑作選』を購入したのだった。

『人間共の神話』
山上 たつひこ
小学館クリエイティブ (2008/5/29)
「人間共の神話」1972-1973(未完)
「晦夜」1971
「大和睦夜話」1973(原作付き)
「王道楽土の落日」1973
解説:呉智英
当時は平行して「喜劇新思想体系」が展開していた。
・・・とりあえず、大事に愛蔵している切り抜きの「夜が明けたら」をさらに愛蔵することにして、読み終わった3冊は誰かさんにお譲りすることにする。
なお、少なからない割合で、おそらく原稿が傷んでいたか紛失するかしていたのだろう、印刷物から起こしてクリンアップしたと思われる、荒れたページが含まれている。
意図的に、原稿を破棄したとしても、印刷物が残っていればそこから復刻されてしまいうるという、めんどうな世界。
ううっ、「旅立て!ひらりん」が愛蔵版で出ることがあれば、買います。愛蔵します。
![[ Dorm B ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)






















